真実・現実

更新日
04/06/20

寒河江はさくらんぼの最盛期です。収穫量が例年よりも少ないという話も聞こえてきます。心配ですが味の方は間違いないですので皆さん寒河江のさくらんぼを沢山食べてください。

さて、6月20日は父の日で、私も4歳の息子に絵を描いてもらいました。保育所でみんな一緒に書いたようです。緑一色で丸い顔に丸い目、丸い鼻、丸い耳。丸だけで人の顔を書ける子供というのはある意味凄いなと思います。どうやらうちの子から見れば私のイメージカラーは緑のようです。悪い気分はしないです。

妻と一緒に家でもう一度私の顔を書いていました。今度は怒った顔も書きましたが、その絵は髪の毛が多く、妻が聞いたら怒っている時は頭からビームが出ているそうで正に「怒髪天を突く」です。そういえば子供の目は真実を写す鏡と言いますね。

私達が真実を知ろうとする時「報道」を介する場合が多いですが報道は「現実」まで伝える事は少ないです。私達の業界も昨年よりKHVに関して多くの報道がなされてきましたが、KHVが確認された事により養殖業者の皆さんが生活の糧を無くし、どの様な生活を送り、どれほどの苦悩を強いられているかの現実は報道されません。また食用鯉は輸入量が0≠ナ尚且つ海水中で活動できないウィルスがどうやって国内に持ち込まれたかの検証報道も見た事がありません。私達が映像や画像で見るものの裏にある現実は伝わってこないものです。

私自身もある事をきっかけに報道の全てを判断しないようになりました。数年前に北海道で岩盤が滑落しトンネル内で乗客の方と運転手さんが乗ったバスが下敷きになるという痛ましい事故がありました。落ちた岩盤をダイナマイトで発破して重機で取り除く様子が映し出され、それまでの過程が長かったので「ナニをやってるんだ。早くしろ」という気持ちを抱きながらテレビを見ていました。

当時、山形自動車道の工事の為に山形に居た建設関係の方が家に来てこのニュースを一緒に見ました。その方が「ダイナマイトの火薬量は規定より多い。発破の間隔も短すぎるし、発破してすぐに重機を入れるなんて考えられない。取り除く作業をしている人間に2次災害が起こるかもしれないし、命令を下した人物は相当の覚悟をしている筈だ」と言うのです。私は驚きと同時に自身の物事を捉える浅はかさと無知を以て語る事の愚かさを知りました。

被害にあった方に家族が居るように今そこで2次災害の危険を冒して作業している方や支持を出した方にも家族がいる事という現実を全く考えていませんでした。

もしかしたら、大人というものはある一断面を見て真実や現実を知った気になり、子供のように素直に見て疑問を持ち、知ろうとしてないのかもしれない。と父の日に思いました。

38

過去ログ