民にできない事は官で

更新日
05/10/30

朝晩はめっきり寒くなり秋が深まってきました。秋といえば運動会の季節です。私も6歳になる息子が通う保育所の運動会に保護者会役員として参加しました。

運動会のフィナーレは年長組が赤白に分かれて総参加するリレーです。我が子がどんな走りをするのか期待して見ていると負けている状況でバトンを受け取り前を走る子を一生懸命追いかけます。コーナーを曲がって直線に入り前の子との距離が縮まって来た時です。なぜかスピードを落とし一定距離を保ちながら次の子にバトンを渡しました。

リレーのご御褒として全員に金メダルが渡され、傍らでは負けた事が悔しくて泣いている子もいましたが我が子は満面の笑顔でメダルを見つめています。運動会が終わり、なぜ追い抜こうとしなかったのか聞いてみると「だって、追いかけっこの時はいつも抜かないもん」という答えが返ってきました。競争より追いかけっこという感覚なのでしょうがキチンと競争の概念を教えないとこれからの自由主義経済下においては対応できないのか!?などとあらぬ心配をしてしまいました(笑

流石に6歳児にそれは大げさでしょうが確実に社会は自由主義経済、新古典派を受け入れ弱き者は生き残れない雰囲気を漂わせています。

学校の徒競走で手を繋いでゴールするという話が数年前に話題になりましたがその考え方では子供達はまとめて負けてしまうような社会です。ケインズ派が正しいとか護送船団方式でなければとは言えませんし、私自身も強調より競争の方が成長すると考えています。ですが全てに於いて競争が必要なのかと考える部分もあります。

よく「民にできる事は民に」という言葉を聞きますが「民にできない事は官で」という事を忘れてはいけません。

寄付が課税対象になってしまう日本では成功者が弱者に手を差し伸べる事は文化として根付いていないのではないかと思います。文化として成熟するまでは官がその役目を負うべきだと考えます。

我が子には競争の中にあって自分が勝者になっても金メダルを貰えなかった人の気持ちを理解できる人になってほしいと思います。

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